京都の師走と年末年始のお知らせ
こんにちは、京扇子の白竹堂です。享保3年、1718年から京都で扇子屋を営んでおります。
いよいよ今年も押し詰まってまいりました。今年も皆様がたからご愛顧いただき、まことにありがとうございました。
本日12月27日(火)をもちまして、白竹堂の本店では年内の営業を終了いたします。年明けは1月5日(金)からまた営業いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
本店以外の店舗では、喚風店が年内は12月30日(金)まで営業、年明けは1月3日(火)から営業をいたします。
オンラインショップのほうは、すでに年内出荷受付が終了しております。ご注文やお問い合わせは受け付けておりますが、ご注文の品の出荷やお問い合わせへのお返事は、年明け1月5日(木)から順次対応いたしますので、ご了承ください。
なお、年末年始の営業については、こちらのページでも詳しくご案内しております。
さて、年の瀬が近づくと、京都のお正月支度も本格化します。今回は、そんな京都の年末年始の風景を2つご紹介いたしましょう。
錦市場商店街
「京の台所」とも呼ばれる錦市場商店街。近年は観光客も増え、軽食のイートインなど観光客向けのお店も増えました。
しかし、やはり「京の台所」という名前は健在。幅3メートル、長さ400メートルほどの道に立ち並ぶ商店は、年末になるとお正月用品を買い求める人たちで身動きがとれないほど混み合います。
「ほんま混んでるなあ」と口ではぼやくものの、錦が混んでいないと年の暮れという気がしない、という人は少なくありません。
おせちやお雑煮に欠かせない京野菜や白味噌、年越しそばに使うおそばやにしん(にしんの甘露煮を乗せたにしんそばが、京都の定番です)を購入して「これで年が越せるわぁ」とにこにこしながら帰っていきます。
八坂神社
初詣で有名な神社は京都にいくつもありますが、なかでも有名な神社のひとつが八坂神社でしょう。とくに12月31日の夜から1月1日の早朝にかけての「をけら詣り」は、1年の無病息災を祈願して多くの人が訪れます。
「をけら詣り」というのは、八坂神社境内で行われる「をけら木」のお焚き上げの火を小さな縄に移し、火が消えないように気をつけて家に持ち帰ることです。火が消えないよう、縄をくるくる回しながら夜道を歩く様子は非常に風情があります。
かつては、持ち帰った「をけら火」は新年のお雑煮作りの火種にしていたそうです。もちろん今は、「をけら火」を調理に使う人はほとんどいません。そのかわり、「をけら火」を持ち帰った縄は火伏せ(火事よけ)のお守りとして、台所に飾るのだそう。
年末年始を京都で過ごされる方は、1年の火事よけ祈願として「をけら詣り」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
「白竹堂PRESS」では、白竹堂からのお知らだけでなく、お客様に京都のちょっとした風景や情報もお届けしてきました。京都の季節の移り変わりを少しでも楽しんでいただければうれしく思います。来年も引き続き、京都の空気が感じられるお話をお届けしていきます。
白竹堂は来年も、より皆様に喜んでいただけるような扇子作りを行ってまいります。オリジナルデザインの「オーダーメイド扇子」も1本からお作りしておりますので、ちょっとしたプレゼントやお店や会社のノベルティに、ぜひご利用いただければ幸いです。
オーダーメイド扇子については、こちらのページでもご紹介しています。どうぞご覧くださいませ。
それでは、今年もありがとうございました。来年も引き続きご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします!