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扇子の用途 扇子のこと 2024年01月18日

お茶扇子の使い方

こんにちは、京扇子の白竹堂です。

享保3年、1718年から京都で扇子屋を営んでおります。

 

1月は、茶の湯では「初釜(はつがま)」の季節です。

お茶席で使う「お茶扇子」を、茶の湯の文化と共にご紹介します。

過去のお茶扇子についての記事はこちらから。

 

年が明けて最初のお茶会は「初釜」と呼ばれ、初めて釜に火を入れる日です。以前11月のブログでもご紹介した「炉開き」や、お茶の入った壺を開封する「口切り」と並ぶ、おめでたい茶事の一つです。

元旦に汲んだ「若水」と呼ばれるお水を、「初釜」に使うこともあります。若水で入れたお茶を飲むと、万病を防ぐ、若返る、などの言い伝えも。

 

 

お茶会で必要なお道具の一つに、「お茶扇子」があります。「お茶扇子」は、閉じたまま自分の前に置いて他者との結界を作り、敬意を示します。お茶室へ入るときや、お茶会でご挨拶するとき、お茶道具を拝見する時などに使います。

 

 

白竹堂でも、様々な柄の「お茶扇子」を取り扱っています。写真は左上から「ツボツボ」「葉越(はごし)の月」「椿梅」。「ツボツボ」は、三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)の替え紋。「葉越の月」は古来より吉祥樹として用いられる松と、その奥に見える神秘的な月を新年扇子として仕立てたもの。「椿梅」は、冬から初春にかけて彩りを見せるお花をセットで描いたものです。

 

◆各お茶扇子についてはこちらから

ツボツボ 五寸

葉越しの月 五寸

椿梅 五寸

 

お茶会などの季節に合わせて、様々な「お茶扇子」を持っているのも楽しいもの。多様な柄を取り揃えておりますので、ぜひ白竹堂のお茶扇子をご覧ください。白竹堂のお茶扇子はこちらから。