京都に桜の季節がやってきました(早咲き編)
こんにちは、京扇子の白竹堂です。享保3年、1718年から京都で扇子屋を営んでおります。
3月に入り、暖かい日が続いています。いよいよ京都に春が、桜の季節がやってきます。
各社の開花予想によると、京都の桜の開花予想は3月21~22日ごろだそうです。もうすぐですね。
さて、ここでいう「桜」は、具体的にソメイヨシノを指します。ところが桜にはソメイヨシノより早く咲くものや、遅く咲くものも多くあります。早咲きの桜ではたとえば河津桜が有名ですね。京都近郊にも河津桜が多くあり、もうすでに美しい花を咲かせ始めています。
そこで今回は、京都で最近河津桜の名所として知られるようになった淀水路を紹介します。
知られざる一大城下町・淀の水路に咲く桜
淀水路の河津桜の特徴は2つ。ひとつは、駅からのアクセスが良いこと。そしてもうひとつは、地域の人たちが作り上げた、今でも成長しつつある並木であることです。
場所は、京阪電車の淀駅から歩いて10分程度。駅に着けば、道案内の掲示があるのでおそらくすぐにわかるのではないでしょうか。改札口を出たら、京阪電車の高架を大阪方面に向かって歩けば迷いません。
小さな水路の横には遊歩道が整備され、約200本の河津桜が植えられています。訪れたのは週末だったこともあり、多くの花見客で賑わっていました。どうがんばっても人が写り込んでしまうので、写真はあまり良い感じのものが撮れず……
ただ、華やかな雰囲気はぜひその目に焼き付けておきたいもの。中には振り袖や中国・韓国風の民族衣装を着て記念写真を撮影している人もいて、やはり春はいいなあとしみじみと思います。
屋台などが出ていないので散策だけを楽しめるのも、落ち着いて良い感じです。遊歩道沿いにのんびり散歩してまた淀駅に戻ってくれば、いい散歩コースにもなるでしょう。
実は、あまり面影は残っていませんが淀はもともと淀城の城下町として発達した町です。河津桜が植えられている淀水路は、そんな淀の町をかつては縦横無尽に走っていた水路のひとつ。
お花見の帰りにあわせて淀駅近くにある淀城跡の石垣を見学すると、淀の歴史が少し垣間見えるかもしれません。
城下町・淀の水路に咲く桜
淀水路の河津桜の特徴は2つ。ひとつは、駅からのアクセスが良いこと。そしてもうひとつは、地域の人たちが作り上げた、今でも成長しつつある並木であることです。
場所は、京阪電車の淀駅から歩いて10分程度。駅に着けば、道案内の掲示があるのでおそらくすぐにわかるのではないでしょうか。改札口を出たら、京阪電車の高架を大阪方面に向かって歩けば迷いません。
実は、あまり面影は残っていませんが淀はもともと淀城の城下町として発達した町です。淀城の石高は十万石ありました。同じ京都近郊にある城のひとつ、亀山城(亀岡市)が5万石だったので、その倍の石高を誇っていたことになります。なかなかの規模のお城だったのですね。
当然、城下には大きな城下町ができていました。とはいえ、淀は周辺を川に囲まれた地域だったので、城下町を作るには川の流れを変えるなどの大規模な工事が必要で、城下町にも多くの水路が走っていたそうです。
河津桜が植えられている淀水路は、そんな淀の町をかつては縦横無尽に走っていた水路のひとつ。
お花見の帰りにあわせて淀駅近くにある淀城跡の石垣を見学すると、淀の歴史が少し垣間見えるかもしれません。
地元の人の力で、桜並木は成長中
淀水路の河津桜は地元の人たちが植樹し作り上げた並木でもあります。水路に沿って整備された遊歩道に植えられた河津桜の数は約200本。植樹はまだ続いているそうなので、きっと数年後にはもっともっと多くの桜が咲くスポットになることでしょう。
河津桜はかなり大きく育つ品種だそうです。今でも十分見応えがありますが、5年、10年後にはさらに大きく育ち、さらに見応えがあるスポットになるのではないでしょうか。きっとますます、京都の人に、京都を愛する人に知られ、愛される場所になるのではないかと思います。
私が訪れたのは週末だったこともあり、多くの花見客で賑わっていました。どうがんばっても人が写り込んでしまうので、写真はあまり良い感じのものが撮れず……ただ、華やかな雰囲気はぜひその目に焼き付けておきたいもの。中には振り袖や中国・韓国風の民族衣装を着て記念写真を撮影している人もいて、やはり春は、桜はいいなあとしみじみと思います。
屋台などが出ていないので散策だけを楽しめるのも、落ち着いて良い感じです。遊歩道沿いにのんびり散歩してまた淀駅に戻ってくれば、いい散歩コースにもなるでしょう。
さて、今回は淀水路の河津桜を紹介しました。次回もまた京都の桜を紹介しようと思います、どうぞお楽しみに!そして皆様も、ぜひ京都にいらしてお花見を楽しんでみてくださいね!