京都の暮らしと扇子
その他
2023年07月05日
祇園祭、いよいよスタート。
こんにちは、京扇子の白竹堂です。
享保3年、1718年から京都で扇子屋を営んでおります。
7月に入り、白竹堂近くの商店街でもお囃子が聞こえ始めました。
今回は、京都の夏の風物詩、祇園祭を紹介いたします。
日本三大祭りのひとつ、祇園祭は、7月の1ヶ月間にわたって行われます。その最初の行事、神事始めの儀式が「吉符入(きっぷいり)」です。各山鉾町では御神体(ごしんたい)を祀り、八坂神社でお祓いを受けて祭の無事を祈願します。
1日の『お千度の儀』が行われると、京都は一気にお祭のムードになり、活気にあふれた雰囲気が街に広がります。『お千度の儀』では、17日に行われる前祭の山鉾巡行で、先頭を飾る長刀鉾のお稚児さんと補佐役の禿(かむろ)らが八坂神社を訪れ、大役を務めることを神前で報告します。本殿の周りを時計回りに3周することで、「千度」お参りしたことになるとされています。
吉符入が済んだ山鉾町では、その夜から町会所などで祇園囃子(ぎおんばやし)の練習が始まります。山鉾町を歩くと「コンコンチキチン コンチキチン」の音色が漂うのも、京情緒のひとつです。
宵々山、宵山と、クライマックスが近づくに連れ、見どころも増える祇園祭。お気に入りの扇子で涼みながら、浴衣で山鉾町を歩いてみましょう。