企画展「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子いいね」の展示をご紹介!
7 月 14 日(金)〜10 月 9 日(月祝)嵯峨嵐山文華館さんで、企画展「ふぁん・ファン・FUN 〜扇子いいね」が開催されています。白竹堂所蔵の作品も、展示協力させていただきました。
1 階の展示室では、扇子や団扇をモチーフにした山本春挙ら有名画伯の日本画とともに、主に江戸時代から現代にかけの様々な扇を展示。例えば、竹内栖鳳が描いた扇絵『野雀』は、5 羽の野雀が籾(もみ)をついばむ様子を表現。他にも、同時期の近代日本画家による扇絵が複数展示されています。
また、大正時代に企業広告の一環として使用されていた扇絵も観覧できます。京都に本社がある宝酒造株式会社、株式会社マンダムの前身となった大崎組商会などの珍しい扇絵は、現代にも通じるデザイン性があります。
1 階の展示の最後には、扇子の素材や作る道具の観覧スペースがあります。職人の技が成す、扇子の製造工程の繊細さが分かります。
2 階、畳の展示室では、今をときめく皆様の扇面画を展示。イラストレーターの天野喜孝さんの描き下ろしをはじめ、ミュージシャンの忌野清志郎さんや奥田⺠生さん、THE YELLOW MONKEY の吉井和哉さん、作詞家の松本隆さん、また、棋士の羽生善治さんや 藤井聡太さんなど、貴重な作品も見ることができます。
他にも、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団などの方々に寄せ書きのサインをいただいた扇など、ユニークで楽しい扇をたくさん見ることができます。
「野雀」の復刻版の扇子と、扇子製造工程の見本として使われている「鮎」の扇子は、嵯峨嵐山文華館さんにて販売しております。ぜひお手に取ってみてください。
涼しげで芸術性が高いもの、ユニークで楽しいもの……。今も昔も素晴らしい、扇子アートをぜひお楽しみください。